前書き

 ここには、2002年5月から2003年の6月まで、4週に一度、アサヒ・コム内のAsahi Internet Caster(AIC)(*現在は「アスパラクラブ」内に移行)に連載していたコラム、「留学生地球鍋」のバックナンバーを収めています。目次の日付は記事の掲載日です。
 そもそも、僕自身も数年来のAICの読者でした。そんな折りに「地球鍋執筆者募集。サンプルになる文章を添えて応募を」というアナウンスがあり、ちょうどバンコク留学の直前だったために、大きな興味を抱いて応募してみました。応募したことすら忘れていた頃に、編集者から連絡がありました。
 僕が学んだのは、国立チュラロンコーン大学文学部集中タイ語コースという外国人向けの講座です。1年に9コースあり、自由度は高いのですが、僕は基礎1から上級3まで全てを履修しました。
 記事は、その間のバンコク生活(バンコク以外も登場しますが)に基づいています。書く中で最も意識したのは、読み手に空気感を伝えたいということでした。僕が好きなこの街の風、この湿度、この匂い……果たしてお届けすることはできたでしょうか。
 なお、バックナンバーとしての掲載に当たって、若干の加筆訂正を行っています。


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